ご あ い さ つ

 リーマンショックが世界を駆け巡り、百年に一度の大不況で、我が国も未曾有の経済危機に直面しています。派遣切りによる雇用不安や生活保護の被保険者は平成21年1月で162万人に達する等の生活不安が蔓延しており、憲法25条に“生存権の保障"が問われるところであり、緊急に経済危機対策が望まれるところです。

 このような状況下で、当法人・施設においては、社会福祉法人及び救護施設としての重要性と果たすべき役割・使命をしっかり踏まえて、“福祉サービスの質の向上と、あらゆる変化に対応できる強靭な法人・施設の体質づくり"に努めることをテーマに、この1年間事業を推進してまいりました。皆様方のあたたかいご指導とご支援で目標を達成できたことを厚く御礼を申し上げます。

 特に、今年度は、福島県より、養護老人ホーム希望ヶ丘ホームが当法人へ移譲されて、はじめての1年でありましたが、希望ヶ丘ホーム職員の並々ならぬ努力と地域の皆様の温かいご指導ご支援で、何事もなく、事業計画の通りに運営ができましたことを大変うれしく思っております。

 また、郡山せいわ園においては、第19回「福祉QC」全国発表大会において、最優秀賞を受賞しました。大変名誉なことであります。これは27年間に」わたり職員が、利用者のみなさんへ質の高い福祉サービス"を提供しようと努力してきた事が、評価されたものと思います。まさに継続は力なり"を証明できたものであります。

 さらに、本年度は、福島県社会福祉協議会に依頼し、福祉サービス第三者評価を受審いたしました。その結果、総評で「法人及び施設理念が職員に十分浸透しており、全職員が一体となったか活動が展開されている。理念が実践に結びついており、質の高いサービスが提供されていることがうかがわれた。等々」高い評価をいただきました。これらは、法人役員・施設職員の努力と地域社会のみなさまのあたたかいご指導とご支援の賜物と厚く感謝するところであります。

 今年度も、法人・施設に数多くのご浄財や品々を頂戴いたしました。特に、希望ヶ丘ホームには、福島県総合社会福祉基金様からのご助成では、全自動洗濯脱水機と洗濯乾燥機それぞれ1台を購入させていただきました。平和不動産株式会社様よりは、前年度に引き続きまして、車両購入のためにご浄財を頂戴いたしました。等々、数多くの皆様より、貴重なるご浄財や品々、真心をたくさん頂戴いたしまして、心より御礼申し上げます。

 これらは、郡山市並びに福島県や地域社会の多くの皆様のあたたかいご理解、そしてご指導・ご支援の賜物と感謝申し上げております。

 今後とも皆様のお力添えをいただきますよう、喪心よりお願い申し上げます。

平成21年3月31日

社会福祉法人 郡山清和救護園

理事長 伊 藤 弥 栄